ドクターストレンジ レビュー
- The Doctor
- 2017年2月11日
- 読了時間: 3分

概要
今作は天才外科医のスティーブンストレンジが、車の運転中にカルテを見ていたせいで、(ランボルギーニでよそ見運転は死を招く)手に重度の怪我を負ってしまったことから始まる。手の怪我をストレンジは最新の医学を駆使して治そうとするがどれもうまくいかず手の神経は回復するまでに至らなかった。しかしあるとき、彼のリハビリ師から脊髄を損傷したにもかかわらず歩けるようになった人物を教えられる。そしてその人物が言うには カマータージという場所で”師匠”と出会ったことで歩けるようになったと告げられる。そして彼はネパールへ行き彼の師となるエンシェントワンと出会い魔法使いドクターストレンジとなっていく
斬新それも良い意味で

今作のドクターストレンジは、いままでのマーベル映画と比べとても完成度が高い物となっている(シビルウォーやアントマンは個人的には不発だった)。また完成度だけではなく脚本やアニメーション、雰囲気にもこだわりがあると思える作品と思えた。これはマーベル映画というよりは、また新しい一映画と言えるような出来栄えでもある。
新生マーベル映画

今作はいつものマーベル映画とは違ってヒーローがヴィランを倒す-というよりヒーローがどうやってヒーローの道を見出すかまでを描いたものとなっている(バットマン ビギンのような)。そして何よりもこの映画の肝となってくるのは"魔法"という観念だ。今までは、アイアンマンの高科学技術やキャプテンアメリカの血清などといった進歩した科学が見られたが、魔法はそれと一線を超えたものとなっている。というのもこれには驚くような視覚効果が使われていることで映画にまるで吸い込まれるようなものとなっているからである。
神秘的な視覚効果

今作は予告で見たらわかると思うが、インセプションのような演出が使われている。しかし似ているから見ない というのはもったいない、ドクターストレンジは様々な視覚効果を演出効果というだけではなく、彼らの使う魔法的な攻撃としても駆使している。またストレンジがエンシェントワンから幽体離脱をさせられた時には息を呑むような映像美が見られるが、これはまるで万華鏡の世界に入り込んだアーティスティックなものとなっている(必見)。これを見せられれば今までオカルトを信じなかった彼のような人物でも驚くのは無理もないだろう。また魔法を使うときもハリーポッターの杖や奥様は魔女のお鼻ピクピクとは違い指を使って術を繰り出す訳だが指を負傷した彼にとってこれは一つの壁であったが、腕をなくした魔術師が術を繰り出した時には彼も息を飲んだ。

また視覚効果とは言わないが今作の主人公のストレンジを演じるベネディクトカンバーバッチは素晴らしくこの役を演じてくれた、今までの彼の作品のシャーロックやイミテーションゲームで演じるシリアスな役とは違って魔法使いといったまったく違った役をうまい具合に演じてくれている。
一言で
西洋医学に捨てれた天才外科医が東洋医学に走った結果、魔法使いになり世界を救う!

補足
スタンリー&ラストシーン
マーベルファンなら知っているだろうが毎作マーベル映画にはマーベルコミックの父のスタンリーが特別出演している。またエンディングの後にも特典映像があるため最後まで見ておこう!
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